産経新聞社

ゆうゆうLife

社会保障費は母親目線で

 埼玉県川越市 無職 64

 もうすぐ高齢者の仲間入りをする、1人暮らしの老女です。以前、この欄で投稿「若い人にこそ税金を振り向けて」を読み、わが意を得たりとうなずきました。

 常に弱者は正義、何があろうと責任の所在は社会、政治…。そんな毎日の出来事をなんとなく「おかしいな?!」と思っておりました。

 少子高齢化が避けられない現状に私たち高齢者がどう向き合うか。大人の対応、選択です。投稿の方がおっしゃるように、人は例外なくいつかは死にます。ここまで生かしていただいた幸せを、どういう形で世の中にお返しして終わるか。財産を置いていける身分ではなし、せめて、将来に不安を抱えながら現役を生きる若い世代、そしてその先を生きる子供たちの負担を少しでも軽くしてあげたい。ささやかな、母親の願いと同じ目線で考えていくのはどうでしょうか。

(2008/09/02)