産経新聞社

ゆうゆうLife

トイレは大事

 東京都渋谷区 会社経営 福沢盛吉 80

 7月16日付「外出したい街づくり トイレで街おこし」を拝読しました。街に快適な公共トイレがあれば、お年寄りはもっと外出しやすいとの指摘。まさに、その通りでございます。

 私は昨年6月、脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症の手術を3度にわたり受けました。大成功し、あとはリハビリとして朝夕2回、散歩するよう指示され、毎日、外出しています。

 特に、代々木公園にはよく行き、ポールを使った「ノルディックウオーキング」に励んで参りました。足腰の筋力は充実し、皇居1周を完歩するまでになりました。ただ、いつも思い悩むのはトイレでした。公園のトイレといえば、薄汚れて暗い印象で、利用するのに二の足を踏んでしまいます。皇居の桜田門のトイレも、土、日、祝日の利用は想像を絶する長い行列での順番待ち。汗だくのシャツを取り換えたくとも、スペースもない状態です。

 最近、ウオーキング仲間と「公共トイレを美しく快適なトイレに改革することはできないものか。そのためには、どうしたらよろしいのか」と語り合いました。あれこれ思い巡らしていたときに記事を拝読いたしました。

 こんなにステキな公共トイレもあるのかと感動し、共感を覚える人は、老若男女、大勢いると思います。公共心を持つ人に広く呼びかければ、いろんなアイデアもパワーもわくでしょう。さすれば、記事にありますような洋式・和式・幼児用便器、ベビーサークル、顔がちゃんと映る鏡のついた化粧台、着替えコーナー、手洗い、水飲み場のある美しく快適なトイレ実現の可能性は極めて高いと思われます。

(2008/09/03)