産経新聞社

ゆうゆうLife

つらいのは私だけではない

 東京都墨田区 主婦 45

 介護の記事を読んでは「辛いのは私だけではない」と励まされています。要介護4でアルツハイマーの実母と暮らしながら、小学生の娘と3歳の息子を育てています。夫と義父母は、同居に理解を示してくれ、感謝しています。

 母には週6日、デイサービスに通ってもらっています。それでも夜中に1〜2時間おきに起き上がってトイレに行きたがったり、“帰ろう”としたり、ごはんの支度をしようとしたり。そんな母に付き合うのは、ただただ辛い。しんどい。

 昼間、娘は学校ですが、息子の世話や家事、雑事に追われ、疲れ切っています。息子を公園に連れていくのもおっくう。娘のPTAも煩わしいと思ってしまいます。ほかのお母さんたちと話しても、自分が子供のことをあまり考えていないようで、子供に申し訳なく思うこともしばしば。

 母のことも満足にできず、夕食の支度をする時間になると、本当に悲しくなります。子供たちに食べさせ、お風呂に入れ、母を寝かせ、子供を寝かせなければならない夜は、とにかく大変。主人にも母にも子供にも、きちんと食事を調えたいのに、どうしていいか分からなくなることが度々です。

 介護をめぐって兄弟といさかいになるのもつらかった。近くに有料老人ホームができるのを、お守りのように期待したりもしますが、それでも「家族は一緒に住む」というのが私の思いです。

(2008/09/17)