産経新聞社

ゆうゆうLife

挺身隊の年金、国は注意喚起を

 東京都杉並区 女性 82

 軍需工場などで働いた女子挺身(ていしん)隊員に年金の加入期間があるなら、国はもっと注意喚起をすべきだと思います。

 私の場合、戦時中、大阪市内にあった鐘紡の工場で挺身隊員として働き、終戦後も2年余り、同じ鐘紡に就職しました。そのため、55歳で年金の受給申請をしたとき、旧姓の照合や何やかやで、戦時中から加入期間があったことを知りました。

 終戦の時は命が助かっただけで十分だったので、年金のことはまったく考えませんでした。もし、同じ会社に就職していなければ、今まで知らないままです。たまたま、働いた会社が大きかったから、30年後も会社にも記録が残っていました。そのおかげで、年金の受給資格期間を満たすことができました。

(2008/10/21)