大阪市 主婦 辻野千代子 75
3月30日付の投書「2人の生活がありがたい」を読み、私たちの生活とよく似ていると思いました。
夫は80歳、私は75歳の老々介護です。夫は今までに3回も大手術を経験し、軽い認知症にもなりました。誰もいないのに「子供が遊びに来た」と幻覚を見ては、菓子を用意したり、布団を用意したり。時々トイレに間に合わず、もらしてしまうこともあります。私は寝る暇もありません。
昭和一けた生まれの人ですので自尊心が強く、怒りっぽく、自分が悪いと言わないので、都合の悪いことはみな私の失敗です。ああいえばこう、こういえばああ、と言ってくるので大変です。
一方で、私も気管支の病気を患っており、24時間酸素吸入が欠かせないので苦しいのです。私が「しんどい」というと、夫が背中をさするまねをしてくれ、うれしいこともあります。結婚53年を過ぎ、2人でいるからこそ話もでき、泣き笑いもできると思います。
夫が行きたがらないので、デイサービスは利用しておらず、気の休まる間はありません。いつまで続けられるか分からないけれど、ヘルパーさんや子供、孫、ご近所さんに助けられてやっています。
投書の方も「頑張りすぎると倒れる」と友人に言われると書いていましたが、私も頑張らず、ゆっくり生活していきたいと思っています。
(2009/04/24)