産経新聞社

ゆうゆうLife

厳しいグループホーム

 大阪府 グループホーム管理者 52

 先月14日〜16日付「介護報酬UP」を読みました。今回の介護報酬改定では、グループホームに関しては、利用者1人当たりの基本単位は何も変わりませんでした。そればかりか、当ホームは地域加算の対象にならず、報酬が逆に下がりました。年間で約50万円のマイナスが発生することになり、パートの職員の1人に退職してもらうことにしました。

 新設された夜勤ケア加算は、記事にもありましたが、わがホームの現状では、とても超えることができそうにありません。加算を取るため、職員に「夜勤を3人体制にしようか」と図ったところ、鼻であしらわれました。夜勤を手厚くしても、日勤帯はどうするのか、さらに人を雇う余裕があるなら、今、われわれの給与を何とかしてくれとのことでした。

 職員の給与は今年、2000円〜6000円程度とわずかですが昇給することができましたが、来年以降は定期昇給を続けられるかは難しいところです。

 収入が決まっている以上、利用者の生活に影響の出ない範囲で節約を重ねて人件費を上乗せするしか、職員の努力に応える方法がありません。

 せめて固定資産税でも減額していただければありがたいのですが、市の財政難の中でそれも難しいのが実情です。

(2009/05/01)