産経新聞社

ゆうゆうLife

近づいてくる介護の足音

 大阪府羽曳野市 主婦 西村真千子 44

 同世代の友人はぼちぼち介護に忙しくなってきている。そのうちの一人、ある友達は、1人暮らしの父親に毎日、食事を運んでいる。先日、その友達が入院しなくてはならなくなり、「どうしよう」と頭を抱えていた。

 幸い、友人の父親は要介護認定を受けていたので、ケアマネジャーに相談し、ケアプランを見直すなどしたようだ。5月末に入院できることになった彼女は「ほっとした」と胸をなで下ろしていた。介護保険のサービスは周知徹底されるべきだと、つくづく感じた。

 私自身、息子は大学生、娘は高校生になり、子育てが楽になったと喜んでいたが、介護を担う日は、そう遠くないと感じている。

 3月末には、母が転倒してひざを痛めた。母は動くことが難しくなり、毎週1回、病院などへ移動する際には50キロの義姉が56キロの母をおぶい、私が支えて車に乗せていた。

 介護のコツを教える講座のお知らせなどを今まで読みとばしていたが、母にも勧められており、一度は聴きに行こうと思っている。

(2009/05/11)