産経新聞社

ゆうゆうLife

祖母の介護、後悔ばかり…

 大阪府貝塚市 匿名希望 39

 私は91歳の祖母を介護しています。祖母に認知症のような症状が始まり、10年ぐらい。始まりは服の着方や掃除の仕方がおかしくなり、怒りっぽくなったり…。今までと違うことが増えてきました。でも、当時は認知症と分からず、甘えてるだけと勘違いしていました。今は、そのことを後悔するばかりです。

 そんな祖母に今年、子宮がんが見つかりました。毎月の検査で「どこも悪くない」と言われていたのでショックで。早く気づくべきだったと自分を責めました。祖母は不快や痛みを言えないのに。

 今、病院ではよくしていただき、前向きに考えられるようになりました。祖母の前では明るく、車いすで散歩に行ったりしています。祖母は痛みもなく穏やかに過ごしており、それが救いです。

 先日、テレビで樋口了一さんの「手紙」という曲を聞いて、祖母の気持ちが伝わってきて、こらえていた涙があふれてきました。一生懸命になりすぎて、イライラしたり、手探りで介護したときのこと…、色々なことが思い出されます。祖母に申し訳ない気持ちでいっぱいです。祖母は私を可愛がり、私には親代わりの存在だったのに…。祖母との時間が、あとどれだけ残されているか分かりませんが、祖母には精一杯生きてほしいし、私もできるだけのことをしたいと思っています。

(2009/05/18)