産経新聞社

ゆうゆうLife

川村カオリさんの死に衝撃

 東京都武蔵野市 主婦(62)

 乳がんの再発・転移を発表し闘病中だったロック歌手の川村カオリさんが亡くなったことを知り、面識があったわけではなかったのですが、相当なショックを覚えました。がんを再発されてからも、お子さんを伴って故郷ロシアへ里帰りされ、今年5月にはデビュー20周年のコンサートを開かれるなど、意欲的な姿にいつも励まされていました。

 平成20年11月6、7日付「ゆうゆうLife」面でも取り上げられ、川村さんが転移再発を重ねていたと知ったとき、とても人ごとには感じられませんでした。実は私も乳がんを患い、手術後2年もたたない昨年末に転移再発を告げられたからです。

 週に1度の抗がん剤の点滴治療をしていましたが、治療後の検査で「全く効果なし」とされるどころか、「進行している」と言われることもあります。今は、新たに飲む抗がん剤を朝晩服用しながら「どうか私に合う薬に出合えますように」「もうこれ以上悪さをしないで」と、身体のがんに呼びかけお願いしています。

 4年前に夫をやはりがんで失いました。それだけに「平均余命また最高」などの記事を目にすると、複雑さがこみ上げてくるのも事実です。

 川村カオリさんのご冥福(めいふく)をお祈り致します。

(2009/08/06)