8月28日に科学技術館・サイエンスホールで開かれた第27回新現役宣言フォーラム「日本の教育を考える」での白熱した議論の一部を前回に続いて紹介する。ゲストは文部科学相の小坂憲次氏と慶応義塾大学教授で新現役ネット理事の島田晴雄氏。ホストは国際問題アドバイザーで新現役ネット理事長の岡本行夫氏。
小坂文科相は講演で、小学生からの英語教育の必要性について語った。
「英語で世界の人たちと対等に意見を交わせる人材を作ることは大切。国際会議で通訳を介していては議論に遅れ、国際的なルール作りの場で従う立場に置かれる。日本語がダメになるという意見があるが、それは日本語をしっかり教えるという国語の課題で、子供たちの脳そのものは両方を受け止められる」
岡本理事長は小坂文科相に同調し、「子供の吸収能力は無限。IT時代には英語に小さいうちからなじんでおかないと、情報収集力で大きくたちおくれる」と発言した。
一方、島田教授は「すべての小学生が不確かな発音で広く浅い英語教育をするより、意欲のある学生たちに限られた予算を集中して教育したほうが効果的ではないか」と見解を述べた。
質疑応答では参加者の1人が「小さいころから間違いまじりの英会話を学ぶより、文法にのっとった正しい英語を学ぶほうが国際社会で尊敬される」と質問。これに対し小坂文科相は「8歳から12歳の脳は語学を母国語として覚えるが、それ以降では翻訳をする語学になってしまう」と時期の大切さを指摘した。
新現役世代に最も関心の高いテーマとあって、会場からは途切れることなく質問が続き、小坂文科相はこれに丁寧に応答した。
(2006/09/07)