新現役ネットとさわやか福祉財団が、中高年の経験や知識を社会に生かす「ボランティア入門講座」を共催している。1月に開かれた第4回講座と、3月の第5回講座の様子を報告する。
第4回は「時間通貨」がテーマ。さわやか福祉財団時間通貨推進プロジェクト・リーダー、鶴山芳子さんが講師を務めた。
時間通貨とは、ご近所でのちょっとした頼まれごとを引き受けたりするとき、サービスや行為を時間や点数に換算して、地域やグループ独自の“紙券”に置き換え、これを「通貨」のように、サービスやモノと交換して循環させるシステム。
「表現は『通貨』ですが、したいことは私たち全員が持っている感謝の心をカタチにすること」と鶴山さんは説明する。
約20人の参加者は当日、数グループに分かれ、「近隣助け合いゲームキット」で時間通貨の仕組みを体験した。ゲームキットはネットから印刷可能で、隣近所に助けられる大切さや楽しさを知るのに役立つ。参加者からは子供や孫を交えて行いたい、という声も出た。
第5回は「生活大国を目指したデンマークの福祉・ボランティア事情」として、さわやか福祉財団地域ネットワークづくり推進事業リーダー、木原勇さんを招き、現地視察の体験談に触れた。
経済大国より生活大国を目指したデンマークでは、「もとは日本式の『手を差し伸べるケア』だったが、40年かけて『背中に手をまわすケア』へと意識を変えていった」と木原さん。できないことまで無理してするのでなく、「したいという気持ちで支援するのが大切」と話していた。
(2007/03/29)