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日本の文学作品を精読

 新現役ネットの活動には、「古典シリーズ」と呼ばれる精読会がある。最も長く続いているのが「入門・日本書紀を読んでみよう」だ。

 講師を務める玉川千里さんは新現役ネットの会員。ビジネス一筋だったが、心機一転、皇学館大学神道学専攻科で、古事記研究の権威の下で研鑽(けんさん)を重ねてきた。定年後に学問研究の世界に入った人だ。

 玉川さんが新現役ネットで精読会を開いたのは平成16年。これが好評だったことから、翌年から「入門・日本書紀を読んでみよう」が始まった。精読会は6回が一区切り。巻一の神代上から始まり、現在は応神天皇から仁徳天皇の時代を読み解いている。

 さて、新現役ネットの人気精読会にはもうひとつ、「葉隠・精読会」がある。

 講師の水野聡さんは16年、能文社を設立して、古典翻訳に携わってきた。この会では、『葉隠』の200におよぶ名言・名句の中から、より抜きの金言を紹介・解説し、特に味わい深く文体が美しい、いくつかの名段落を、ともに読み進めている。

 現在、月に1回のペースで開かれている。

 また、精読会ではないが、3回シリーズで行われた「荷風文学」入門講座も人気があった。

 講師の金林孝益さんは、永井荷風の人物に魅せられ、独自に荷風文学を研究。「深い教養と先見性を持つ荷風文学は大人こそが読むべき文学です」と、研究成果を多くの人に聞いてもらえるように、新現役ネットで講演術を身につけた。

 新現役ネットは、定年後の独自研究の発表機会を今後も充実させる方針だ。

(2007/07/19)

 

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