新現役ネットは「社会科見学」と銘打って、月1回のペースで都内近郊の“穴場”をめぐっている。
8月は横浜市港北区にある慶応義塾大学日吉キャンパスを訪れた=写真。目的は、その地下に今も残る旧帝国海軍の連合艦隊司令部地下壕。見学には、90人もの応募があり、8月31日と9月4日の2回に分けての見学となった。
普段、一般公開されていないので、今回はこの地下壕の研究調査や保存活動に取り組んでいる「日吉台地下壕(ごう)の保存をすすめる会」に案内役をお願いした。
地下壕といっても、何か残っているわけでもなく、ただの跡地といえなくもない。だが、その立派なしつらえは「今の時代でも到底、作り得ないもので、感動した。そこでこだましたであろう軍靴の響きさえ聞こえた気がした」というのは、この企画を担当した女性。
参加者の思いもさまざまで、慶応義塾高に学んだという松田正人さんは「キャンパス内に地下壕があることは知っていたが、無縁の場所だった」。今回、「歴史の学びは、未来の平和につながる」と、日ごろの認識を新たにし、感慨深げな様子。
懐中電灯に浮かび上がる62年前の戦争遺跡を目の当たりにした梅田晃子さんは「戦争は二度と繰り返してはならない」と、平和の尊さを改めて感じた様子。「一人でも多くの人に、この地下壕の存在を知ってほしい」との思いを強くしたという。
(2007/09/13)