商品、サービスがあふれる今の世の中。一見、何不自由ないように見えるが、「もっとこうしたら」「こんなものがあったら」などと感じることも少なくない。そんな思いを抱くのは人生経験豊富なシニア・熟年なら、なおさらのこと。
新現役ネットの同好会の一つ「気くばりデザインセンター」は、忌憚(きたん)のない語らいを通じ、普段の生活の中で感じた課題や疑問について、具体的な解決策を探り、提言をまとめる活動を行っている。
今月中旬の会合では10人が集まり、身近な問題や話題をテーマに意見交換をした。電化製品の使い勝手の向上を求める人や行政サービスの対応の悪さを指摘する人、傘や自転車など、遺留品の有効活用を提案する人など、さまざまな課題・問題提起がなされた。
「参加メンバーの一人一人が主役で、全員参加が原則」(代表の谷口方紀さん)と、当日は1人3件ずつ、課題・問題を提起する形で進行。それぞれのメンバーが実体験や具体例を示しながら、建設的な発言を心がけた。
次回の会合以降、課題や問題を整理し、具体的な解決策や改善策の検討を重ね、7月には提案書をまとめる予定だ。
(2008/03/27)