産経新聞社

ゆうゆうLife

外郎売の長せりふに挑戦

 「拙者親方と申すは〜ホホ敬って、ういろうは、いらっしゃいませぬか」

 息を継ぐ間もない、この長せりふが見せ場といわれる歌舞伎の「外郎売(ういろううり)」は、七代目市川団十郎が選定した歌舞伎十八番の一つ。

 新現役ネットの会員で、この「外郎売」に挑戦している人たちがいる。マナー講師で、創作浄瑠璃作家でもある橘凛保さんの指導で4月から月2回、男女有志8人がレッスンに励んでいる。

 「マスターするには、正しく発声することが大切。それにはボイストレーニングが欠かせない」という橘さん。「脳を活性化するだけでなく、みなさんの背筋も伸びて若返り、性格も明るくなるんです」

 参加者の一人は「初めは、せりふを聞き取ることさえ難しく、舌の回転もままならなかったが、練習を重ねるうちに、舌も慣れてきて、リズム感よく口から出てくるようになった」と手応えを感じている様子。

 参加者はこの10月、東京都渋谷区にある鳩森八幡神社の能楽殿を借り、日ごろの練習の成果を披露する発表会を開く。

(2008/09/04)