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インフルエンザ攻防戦

 インフルエンザワクチンの効果は、4人家族のわが家で3勝1敗といったところか。

 発端は二男(3)。38度超の熱でかかりつけ医にA型と診断され、治療薬「タミフル」を処方された。

 先月、服用後の中学生2人がマンションから転落死し、因果関係が問われる渦中の薬である。かかりつけ医は事故に触れ、「でも、この年のお子さんをひとりにはしないでしょうし…」。3歳はひとりで手すりを越えて、飛び降りまいというわけだ。

 しかし、二男は一家で受けた予防接種の威力か、比較的元気に過ごし、結局、タミフルも飲まずに済んだ。

 ヤレヤレと思っていたら、長男(14)が「だるい。節々が痛い」と発熱。しかし、同世代の転落死に、思うところがあるらしい。「あの薬は飲まない。だから、医者には行かない」と、かたくなだ。そう言っているうちに、こちらも急速に復調した。インフルエンザでなかったのかもしれない。

 事故とタミフルの因果関係はまだ分からない。ただ、異常行動が頻発する背景には、日本での使用量が極端に多いことがありそうだ。世界のタミフル流通量の75%を占め、子供では米国の10倍も使う。

 タミフルはよく効く、使いやすい薬だ。高齢者には救命のカギだし、子供のインフルエンザ脳症も怖い。

 だが、新型インフルエンザの流行が懸念されるのに、使い過ぎでは?とも思う。多用すれば、耐性ウイルスが深刻化することも考えられる。いい薬だからこそ、「万が一」の切り札として、抑制的に使うのではないのか。

 そうこうしていたら、夫から「インフルエンザと診断され、タミフルをもらった」と電話があった。症状は結局、夫が一番深刻。うーん。それでも、健康な成人男性にタミフル。早く出社できるかもしれないけれど、そういう飲み方でいいのだろうか…。(ゆうゆうLife編集長 佐藤好美)

(2007/03/16)

 

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