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母の日の女性検診

 誕生日や記念日に、物でなく、予防接種や検診をプレゼントしようという動きがある。

 病院や保育園などでは数年前、「はしかワクチンを1歳の誕生日のプレゼントにしましょう」のポスターがあふれた。

 このコピーの浸透度は抜群だったようで、ある医師は「幼児の接種率はこれで俄然(がぜん)、上がったんですよ。次は『今年のバレンタインデーに、風疹(ふうしん)の予防接種を』というのは、どうですかね」と、二匹目のドジョウを狙っていた。

 バレンタインデーのプレゼントとしては、あまりロマンチックな感じがしないが、風疹は妊婦がかかると、胎児への影響が大きい。予防接種の実施率は19歳から28歳で低いから、“恋する男女”をターゲットにするのは、いい案かもしれない…。

 「母の日に女性検診を」という声もある。家庭の主婦で検診率が低いとされるためだが、若い層の検診率の低さも深刻だ。

 ある診断薬メーカーの「母の日アンケート」から試算すると、乳がん検診や子宮がん検診を受けている女性は全体の2割程度。35歳〜59歳に比べて、20歳〜34歳の若い層の受診率がことに低い。最大の理由は、内診などに抵抗感があるからだという。しかし、若い年代の子宮がんは増えている。

 米国育ちの知人は、大学時代に婦人科検診を受け始め、今も年1回の検診が習慣だという。「検診は、ピルがほしくて婦人科に行った“ついで”だった。ピルのためじゃなければ、婦人科には行かなかったと思う」と、本音をもらす。

 賛否はあるだろうが、婦人科検診は最初のハードルが高いから、若い女性には、きっかけが必要かも。「母の日には、母娘で連れだって女性検診を」というのは、どうだろうか。(ゆうゆうLife編集長 佐藤好美)

(2007/05/11)

 

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