産経新聞社

ゆうゆうLife

これからはカレセン?

 30代女性の結婚難で盛り上がっていたら、職場の独身女性(26)が目を輝かせてやってきた。「これからは、カレセンの時代ですよ」

 カレセンって何?

 漢字で書くと「枯れ専」。20〜30歳年上の“枯れた”男性にあこがれる女性だという。

 実際、彼女の周囲には、30歳の年齢差をモノともしないカレセンが3人も。いずれも美人で、周りがうらやむ恵まれた環境。自分の価値観に自信があり、1人でアンコールワットをめぐるようなタイプ。「カレセンの女性は、プライドが高いから不倫はしないんです」という。

 で、相手は雑誌「LEON」に登場するような、おしゃれな“ちょい不良(ワル)オヤジ”でしょうか? 「違います。カレセンの男性は本当に枯れているんです。若いときは自分の世界に没頭して独身だったのが、老いて輝くんです。本も出てるんですよ」

 早速取り寄せた『カレセン』(アスペクト発行)によると、枯れた男性の魅力はさりげなく物知りで、金や女を深追いせず、自分の年齢を受け入れているところ。

 年の差カップルこそ珍しくないが、「カレセン」なんて言葉が20代に流通していることに驚いた。

 「年の差が大きければ、介護も若いうちにできるじゃないですか」。えーっ。介護まで考えてるの? 彼女の知るあるカップルは、本当に男性に介護が必要になり、結婚を決意。親を説得中とか。「年の差があると、反対されるから、恋が燃え上がるんです」

 はあ。確かに統計では、男性は50歳で結婚したことのない人が16%。女性(7%)に比べてずっと高い。しかし、50代、60代で初婚という率もやっぱり、女性に比べて高い。男性がいつまでも“ウレル”のって、カレセンの影響というわけでもないだろうが…。(ゆうゆうLife編集長 佐藤好美)

(2008/02/01)