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メタボリックシンドローム

 ■忙しい人も工夫して運動を

 ■楽しんで人生豊かに

 「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)の原因は、おなかにたまった内臓脂肪。放置すると動脈硬化が進みますが、食事の見直しと運動によって内臓脂肪を減らせば、リスクを遠ざけることができるといわれています。しかし忙しい現代人にとって、運動する時間を見つけるのは一苦労。なぜ運動が必要なのでしょうか。

 メタボリックシンドロームは働き盛りの男性に多いせいか、「忙しくて運動する時間がない」という声がしばしば聞かれる。しかし運動をしなければ、減量しても後でリバウンドが起きてしまう。

 なぜなら、運動せずに減量すると筋肉量が減り、基礎代謝が低下して脂肪が増えるからだ。基礎代謝とは、生命を維持するのに必要な最低限のエネルギー。減量するときは、運動によって筋肉量を増やし、基礎代謝を高めることが大切だ。

 メタボリックシンドローム撲滅委員会は「生活習慣改善に役立つ100カ条」として、仕事の合間や通勤時など、生活の中で体を動かす機会を増やすことを提案している。例えば、「ランチタイムは遠めのレストランを選んで」「1日に1回、エレベーターやエスカレーターをがまん」など。

 階段を10段上っても約1キロカロリーと、消費エネルギーは小さいが、積み重ねることで基礎代謝の低下予防になる。階段を上ることで「若々しい自分」を再確認し、はつらつとした気分になるという効果も期待できる。

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 「運動を始めるのは、食事の見直しの実行より1−3カ月遅れでもかまわない」というのは、スポーツ医学が専門の田中喜代次・筑波大学教授。「毎日が仕事に追われる生活では運動の優先順位が低いので、『運動をしなければならない』を言い過ぎると、結局はあきらめてしまいがち。食事の制限と運動を同時に行うのが理想だが、まず食事の制限によって速やかにやせてから、気持ちよく運動すればよい」と指摘する。

 運動は病気予防のためだけでなく、「人生をエンジョイするために必要」なものだ。運動することによって、自分自身が元気に生きていると実感でき、働き続ける能力の保持や、仲間との交流の場づくりなどにも役立つ。その結果として、メタボリックシンドロームの予防や、さらには寝たきりの予防につながる。

 「運動不足の解消は難しいようで、実は簡単なこと。まずは楽しむことだ。楽しさを味わえば、おのずと時間や経費を調節するようになる。ゴルフや登山、テニスなどを通して多くの人に出会うことによって、人生は豊かになる」と田中教授は話している。

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 ■生活習慣の改善を

 メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満がもとで、高血圧や高脂血症などの生活習慣病がいくつも発症しやすくなっている状態のこと。内臓脂肪は皮下脂肪に比べると簡単にたまるが、燃焼もしやすく、生活習慣を改善すれば減らすことができる。まず、自分の生活習慣をふり返ってみよう。

(2006/09/22)

 
 
 
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