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メタボリックシンドローム

「腹囲メジャー」




 ■腹囲測ろう 対応急ぐ自治体

 おなか回りの測定が平成20年度から、健康診断の項目に追加されます。おなかにたまった脂肪が病気の元になるという「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)の考え方を、国が生活習慣病対策に導入したためです。病気の早期発見・早期治療を目的とした従来の健診と保健指導は、内臓脂肪に着目した予防重視型の手法に大きく転換します。そのため、全国の市町村が新しい健診・指導システムの整備を急いでいます。

 東京都中野区は来年1月の「健康づくり月間」のプログラムに、食事や運動など健康にかかわる分野のほか、落語や映画といった文化イベントも組み込んだ。

 例えば、「健康について考える映画週間」では、映画館の協力で5作品が上映されるが、いずれも教育的な内容ではなく、高齢女性の暮らしを描いたドキュメンタリーなど、国内外で高く評価された作品。「新春落語大会〜健康は笑いから〜」では開演前と終演後にストレスをチェックし、笑いによるストレス解消の効果を測る。

 総合テーマは「ストップ・メタボリックシンドローム」。より多くの区民に参加してもらい、日常生活を自己管理する意識を高めるのがねらいだ。

 中野区では「保健指導が義務づけられるのを先取りした。一つのテーマに沿って、関係団体や民間企業などとも連携し、まち全体で健康づくりに取り組む」(保健福祉部)とする。

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 こうした取り組みの背景には、今年6月に医療制度改革関連法が成立。メタボリックシンドロームに照準を合わせた40歳以上の健康診断とその後の保健指導が平成20年度から、市町村など医療保険者に義務付けられたことがある。

 健康診断では、「腹囲」が診断項目に追加された。受診後の保健指導も、生活習慣病リスクの高い人を対象とした従来のやり方から、受診者全員がリスクに応じて日常の行動目標を設定できるよう、個別の指導に変わる。

 また、保健指導により、平成27年度までに生活習慣病とその予備軍を25%減少させる数値目標も設定された。

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 しかし、これまで全員を対象に保健指導を行っていたのは、一部の大企業などに限られていた。多くの市町村では、健康相談などのプログラムを開催しても、実際には参加できない住民が多かった。

 同法の成立後、自治体や医療機関からメタボリックシンドローム撲滅委員会に「腹囲の正しい測り方のイラストを提供してほしい」「シンポジウムの講師を紹介してほしい」といった要請が相次いでいる。こうしたニーズに応じて、同委員会は12月から腹囲測定の図解ポスターやメジャー、パンフレットなどを、公的機関による啓発用に製作し、実費で配布する。

 松澤佑次・日本肥満学会理事長は「国の動きに合わせて、自治体でもメタボリックシンドローム対策を重点施策の一つとするなどの取り組みが始まっている。生活習慣の変革には地域医療の現場で患者や予備軍と向き合う医師、看護師、保健師、薬剤師、栄養士らと共同歩調をとることが重要だ」としている。

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 メジャーは破れない特殊紙製で、裏面にメタボリックシンドロームのメカニズムを流れ図式にまとめた解説付き。

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(2006/11/30)

 
 
 
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