産経新聞社

ゆうゆうLife

メタボリックシンドローム 100倶楽部 座談会

 ■「立ったまま靴下履きたい」

 □飲み会、ストレス解消で過食に

 メタボリックシンドロームは、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞のリスクが高まっている状態。座談会では、病気への不安と裏腹に、過食の傾向が浮かび上がった。

 ≪きっかけは≫

 Aさん 「体が酒を受け付けなくなって。学生のころはビールを1人ずつピッチャーで注文しましたが、今は中ジョッキ。それも3、4口で酔いはじめる」

 Bさん 「深夜に鍋をつつく生活になって、太りました。心臓のあたりが痛むと、そのまま死にそうな気がします。たばこをやめましたが、その理由も1人でいるときに心臓が痛くなったから」

 Cさん 「見栄えの問題だけなら『太った男が好き』という女性もいる。やせたいのは、命にかかわる病気になるのが嫌だから」

 Dさん 「既製服は着られません。趣味は食べること。ほかに楽しみがないのに、食べられない病気になったら最後」

 ≪なぜ太ったか≫

 Eさん 「食べることは僕も好き。夜11時や12時に仕事が終わると、ストレス解消に食べてしまいます」

 Fさん 「いつもリバウンドが課題。短距離走でゴールすると、つい祝杯を挙げてしまいます。今度は無理のない目標を設定したい」

 後藤記者 「問題は甘い物。倶楽部への参加を決意してから、食後のケーキを、1日2個から1個に減らしたら5キロやせました」

 Fさん 「職場の飲み会が体育会系のノリ。質より量なんです」

 Cさん 「スポーツをする人の間では、飲み食いすることで評価され、かわいがられる。食わない勇気も必要です」

 Dさん 「子供のころから『残しちゃいけません』といわれて育ちました。入社したとき、上司から『男は恰幅(かっぷく)がよくないといけない』といわれたのに、今はやせろと」

 後藤記者 「子供が残した物も食べます」

 Gさん 「男2人兄弟で、食事のときは戦いでした。今も同じ勢いで食べてしまいます」

 ≪やせるメリット≫

 後藤記者 「子供とサッカーをするとき、いいところを見せたい。先日、親子サッカーの行事でシュートをしようとしたら、脚がもつれて転びそうになりました」

 Gさん 「立ったまま、靴下を履きたい」

 Fさん 「保育園の保護者会で『しゃがんでください』といわれてつらかった。普通の人は、しゃがむと楽なんでしょうけど私にはきつい」

 Aさん 「横幅があるので、電車で女性が席を立った後、座ろうとするとき、両隣の人の視線がつらい」

(2007/12/06)