ダイエット前の後藤徹二記者。腹部は、はち切れんばかり
「10年前のジーンズがはけました」。体重を3キロ減らしただけだが、腹部はすっきりした
腹囲100センチ以上の人を対象にした生活習慣改善プロジェクト「100(ワンハンドレッド)倶楽部」がスタートして約2カ月。3カ月間の減量目標に挑戦中の参加者たちは、年末年始の宴会シーズンを乗り切り、目標値を射程に入れました。
「低カロリーのメニューを選べるようになった」
以前は、食べたいときに好きなだけ食べる生活だった8人。その食生活は大きく変わった。
1日の食事メニューを記録するブログからは、1日3食をきちんと食べ、野菜をとるよう心がけていることが分かる。8人とも働き盛りのサラリーマンだけに、宴会の機会が多いが、宴会の前後は食事を控えめにしている様子もうかがえる。
内臓脂肪面積234平方センチと最多だった会社員、がばいさん(59)=ハンドルネーム=は、体重が112キロから108・6キロにダウン。目標値まで約1キロに迫った。年末年始に体重が増えなかったことで、減量に自信がついたという。
体重を減らせたのは、保健指導を受け、摂取カロリーを大まかに計算できるようになったため。接待で少し食べ過ぎても、3日程度で無理なく食事量を調整している。
スタート時は「食べることしか楽しみがないのに、食べられない病気になったら最後」と悲壮な覚悟だったが、今は「体が軽くなったら運動がしたい」と前向き。
体重が減ると運動をしたくなるのは、参加者に共通する傾向。食習慣の改善は、運動不足の解消につながりそうだ。
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100倶楽部はメタボリックシンドローム撲滅委員会(委員長=松澤佑次・日本肥満学会理事長)の企画。各ブログへは倶楽部のホームページ(http://metabolic−syndrome.net/100club/)から。
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■10年前のジーンズはけた!
「10年前のジーンズが、はけました。腹が小さくなったので、つま先が見えますよ」
うれしそうに腹をつかむのは、本紙報道カメラマンの後藤徹二記者(44)。3キロの減量に成功し、細身のズボンが着られるようになった。以前は容姿を気にしなかったのに、「二重あごを何とかしたい」と、欲も出てきた。
大好きな甘い物を食べなくなったのが、やせた理由だ。
以前は毎日、夕方にあんパン1個や板チョコレート2分の1枚などを食べていた。保健指導で間食だけで1日約800キロカロリーになると教わり、甘い物を減らすことに。「無理な我慢はしていませんが、食べたとしてもチョコレート一かけ。クリスマスやお正月に食べ過ぎたけど、ちゃんと戻せました」と話す。
歩数計をつけることで、毎日の歩数を意識的に増やすことができ、運動不足も少し解消した。
減ったのはわずか3キロ。内臓脂肪の量は、CT(コンピューター断層撮影法)で測らないと分からないが、皮下脂肪よりも先に減るので、「3キロ減ると、血圧や血糖値などの健診数値に一定の効果が出る」といわれている。
次の課題は「本格的に運動すること」。幼稚園に通う娘と並んで背筋をしたら、自分だけ上体を持ち上げられず、ショックを受けた。「動きやすくなったので、筋力をつけたい」と張り切っている。
(2008/01/25)