産経新聞社

ゆうゆうLife

【ゆうゆうLife】家族の介護、9割以上の人が「不安」

 家族の介護に9割以上の人が不安を感じている−。老人ホームや高齢者住宅を運営する「オリックス・リビング」(東京都港区)が40歳以上の男女1238人に意識調査を実施した。このうち、93%が「家族の介護に不安を感じる」と回答。不安要因として、精神面や経済面、体力面での負担感をあげた。

 回答者のうち6割が「介護経験あり」。被介護者は7割が80歳以上で、介護期間は「1年以上3年未満」が3割と最も多く、次いで「3年以上6年未満」が続いた。

 自分が介護を必要とした場合に、どこで介護を受けるかについては、半数以上が「介護施設を希望する」と答えた。回答者の7割近くが在宅介護を経験しており、実際に介護を経験したうえでの負担感が施設での介護を望む要因になっているとみられる。

 また、男性の3割が「自宅での配偶者による介護」を望み、施設について「さびしい」など、ネガティブなイメージが多かったが、女性は「有料老人ホームに入所したい」が3割近くで、施設について「設備が整っている」「サービスの種類が豊富」など、ポジティブなイメージを持っていることが分かった。

(2008/11/25)