【相談】
結婚以来、子供を授かりたいと願ってきましたが、夫婦とも40代半ばを迎え、最近は子供のいない暮らしを受け入れようと考えています。しかし、私は一人っ子なので、将来、夫に先立たれた後のことを思うと不安になります。自宅暮らしではなく、高齢者施設に入ろうと思うのですが、どのような点に気をつけて施設を選べばいいでしょうか。入所費用としては2000万円前後を考えています。
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【回答】
今回はお子さんのいない方の高齢者施設選びについて考えます。奥様にはご兄弟もいらっしゃらないので、ご主人亡き後の生活には不安が募るでしょう。
高齢者施設選びについては、三井さんのように40代から事前準備を始めるのがお薦め。私もいろいろな高齢者施設を見学していますが、健康なときの方が、厳しい目で施設や費用をチェックできると実感しています。
三井さんの場合、まず有料老人ホームとケアハウスを検討されると良いでしょう。有料老人ホームは民間企業が運営している高齢者施設で、自立している人も、要介護者も入所できます。入所費用はまちまちですが、2000万円くらいの予算があれば選択には困りません。
仮にご主人が60歳まで働かれるとして、現在と同じ月12万円+ボーナス65万円のペースでためれば、退職までの15年間で3000万円くらいは貯蓄が増やせそう。現在40代の方は、65歳くらいまで働く方が多いはずですので、退職金を含めて7000万円くらいはためられそうです。
ただ、問題なのは月々の費用。三井さんはご主人が亡くなられた後で施設に入所することを希望なさっているので、入所後の生活費は遺族年金がベースになります。入所一時金で無理をしてしまうと、月々の費用が遺族年金だけでは赤字になってしまった場合に、貯蓄を取り崩していくことになるからです。
三井さんの場合、退職後の生活でどのくらい貯蓄が減るかはわかりませんが、手元に3000〜4000万円くらい残して入所費用を考えると安心でしょう。
入所一時金の負担を減らしたいなら、ケアハウスを選択する方法もあります。ケアハウスは60歳以上の自立した高齢者が入所する施設で、入所費用は数百万円。月々の費用は収入によって違いますが、10万円台半ばで収まります。
ケアハウスは有料老人ホームに比べてコストが安いのが魅力。しかも最近建築されているケアハウスの中には、有料老人ホームに引けをとらない設備のところが出てきています。入所後に介護が必要になっても、重度の介護でなければ、引き続き入所できるケースも増えています。(回答 ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん)
(2006/08/21)