【相談】結婚5年目のパート主婦です。婦人科系の病気があり、子どもを持つことは考えていません。マイホームは昨年、35年ローンで購入ずみ。毎月の出費は主人の収入でやりくりし、私のパート収入は貯蓄に回しています。自分では、浪費癖があるので貯蓄が増えないと思っているのですが、家計のやりくりに問題はあるでしょうか。
◇
【回答】今回は、お子さんのいないご夫婦の生活設計を考えます。奥様からの手紙には「浪費癖があって…」と書かれていますが、支出内容に問題はありません。マイホームを購入されて1年なのに、手元に700万円の貯蓄があるのも立派です。
中谷家の場合、子ども費によって貯蓄ペースが落ちる心配がないので、現在のペースなら、老後までに4000−5000万円はためられるでしょう。ただし、現在の家計には余裕があるので、住宅ローンの返済期間は短縮したいところ。
たとえば、35年返済を25年に短縮すると、ひと月の返済額は1万9000円増。20年返済だと3万6000円増になりますが、今の家計なら十分に払える金額ではないでしょうか。
返済額から逆算すると、変動タイプの住宅ローンを借りているようですが、返済期間を短縮して、変動金利にさらされる期間を短縮したほうが安心です。仮に35年返済を20年返済にすると、460万円以上の利息をカットできる計算です。
ところで、中谷家が考えなくてはならないのは、高齢期に夫婦のどちらかが1人になったときに、お子さんがいないことによって生じるリスクに、どう対応するかということです。
入院や高齢者施設への入所…。高齢になると保証人を求められる場面が多くなります。手術の際も、同意書にサインしてくれる人が必要です。
そのようなことをめいやおいに頼めるのか、あるいは成年後見制度などを利用して第三者に頼むのか、なども、50代になられたら、ご夫婦で話し合われるべきでしょう。
また、高齢期の2人暮らしも、自宅暮らしを続けるのか、高齢者施設などに入所するのかを、ご主人の在職中から検討しておくことをおすすめします。施設入所を考えるなら、元気なうちに多くの施設を見学して、必要な費用を見積もっておく必要があるからです。
お子さんがいないご家庭では、高齢期になると、お金で解決しなければならない問題が増えがちなことを、理解しておかれたほうがよいでしょう。
回答 ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん
(2006/11/20)