【質問】年金収入があるので、夫の手取り収入20万円は、固定資産税と住民税を除いて貯蓄に回し、年間150−180万円くらいのペースで貯蓄しています。今年10月に、この貯蓄をはたいて42歳で購入したマイホームのローンを完済しました。夫が働けるのはあと2年くらいだと思います。少ない貯蓄で高齢期を過ごさなければならないので、病気になったときが心配です。貯蓄が少ない家庭が知っておいたほうがよいことがあれば教えてください。
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【回答】住宅ローンを返済して、貯蓄が50万円になってしまった和田家。ご主人の退職までにためられるのは、400万円くらいでしょうか。それでもローン返済を終えたことで、月々の家計収支はトントン。赤字ではないので、退職後のために考えておかなければならないのは、現在、ご主人の給料でまかなっている固定資産税と住民税の捻出(ねんしゅつ)方法でしょう。
といっても、車の維持費を含めたご主人のおこづかいが多めなだけで、今より家計費を削るのは難しそうです。退職後に住民税と固定資産税の負担で貯蓄が減るペースが速くなったら、車を手放すことを検討するのが現実的でしょう。
病気になった場合ですが、高額の医療費がかかっても、健康保険が効く治療なら、高額療養費の制度が利用できます。一般的な収入なら、ひと月おおむね8万円台を超えると、健康保険で還付されます。和田さんが70歳以上になったときは、もっと安い負担ですみそうです。
ただし、高額療養費は現在はまだ、後から還付される制度です。いったん、窓口で立て替えることが厳しい場合は、払い戻される額の9割程度まで貸してもらえる無利子の融資制度を利用しましょう。医療費が心配であれば、高額療養費の貸付制度を調べておくことをおすすめします。
最後にリバースモーゲージの制度をご紹介しましょう。リバースモーゲージは、自宅を担保に老後資金を借りられる制度です。契約者が生存中は利息だけを支払い、亡くなった後で家を売却して融資額を完済します。この制度を商品として扱っている銀行はいくつかあり、和田さんのお住まいの地域を対象にしている銀行もあります。
老後資金は、一般に長生きする女性の方が不安の大きいもの。夫が亡くなって、自宅を妻が相続した後に生活資金が不足したら、リバースモーゲージを検討してはいかがでしょうか。一例ですが、ある銀行のリバースモーゲージの融資金利は3.385%(12月現在)です。生存中はこの利息分だけを払えば、融資額は生活費に使えます。
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回答 ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん
(2006/12/04)