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老後資金を有利に増やしたい



 【相談】夫は5年前に長年勤めた会社を退職。いくつか職をかわり、現在は介護関係の仕事です。3年ほど前に商売に手を出して失敗し、退職した会社の企業年金をまとめて受け取って返済しました。全財産は、個人向け国債の70万円と、企業年金の残り450万円です。450万円は普通預金に入れていますが、有利に増やす方法を教えてください。

                  ◆◇◆

 【回答】石川家にとって450万円は老後の生活を支える大切なお金。「有利に増やしたい」という奥様のお気持ちは理解できますが、リスクのある金融商品の購入はお勧めできません。うまく増やせればいいのですが、余裕資金でないお金を減らしてしまったら、取り返しがつかないからです。

 そこでお勧めしたいのは、最近、予定利率の見直しで貯蓄性の高い商品が出てきている「一時払い養老保険」です。

 保険料を納めている途中で死亡しても、無事に満期を迎えても、受け取れる保険金額は同額という「養老保険」のうち、保険料を加入時に一括で支払う商品を「一時払い養老保険」といいます。保険料をまとめ払いする分、貯蓄性は高くなっています。

 例えば、今ならお勧めは住友生命の一時払い養老保険。たとえば、ご主人が90万4070円、石川さんが90万2800円を支払うと、10年後にそれぞれ100万円が受け取れます。10年でご主人は9万5930円、奥さまは9万7200円の利息を得られる計算です。

 しかも、満期が5年を超える保険は、税金が一時所得扱いになるため、1年間に50万円までは非課税。発生した利益をまるまる受け取れるのです。

 ご主人の満期保険金を200万円にすれば、10年間で19万1860円の利益が出る計算です。奥さまは専業主婦なので、支払う保険料は贈与税のかからない年間110万円以下に抑えたほうが安全でしょう。

 ただし、住友生命の一時払い養老保険は、貯蓄性を高めた代わりに、6年以内に解約すると、払戻金は支払った保険料を割り込みます。少なくとも、6年間は解約しないで済む額で契約することも大切です。

 一時払い保険料で支払った残りの額は、1、2カ月の給料分を残して、普通預金から定期預金に預け替えましょう。預金金利が少しずつ上向いているので、普通預金に寝かせたままではもったいないです。

 なお、石川家の場合、現在でも13万円程度の基本生活費で生活が成り立っています。将来の年金額が平均的な受給額より少ないとしても、大きな赤字が出るとは考えにくいので、リスクを取ってまで増やそうとしなくても、老後の生活は成り立つように思います。

 回答 ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん

(2007/04/16)

 

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