【相談】
大学卒業後、編集プロダクションに5年ほど勤め、その後、フリーのライターになりました。編集プロダクション時代は、国民年金保険料を払っていましたが、その後は納めていません。そろそろ25年の加入期間を満たせなくなりそうですが、公的年金をもらえない場合は、どう老後の資金プランを立てればよいのか、アドバイスをお願いします。
【回答】
私の周囲にもフリーランサーは多く、国民年金の保険料を払わない人も少なからずいます。ところが、40代に入るころから「取り返しがつかなくなる前に、やっぱり払おう」と思い直す人が少なくありません。
いずれにしても、老後の生活設計は、国民年金を受ける前提がなければ成り立ちません。松本さんは過去に5年分の保険料を払っているので、あと20年間加入して国民年金を受けられるようにすべきでしょう。
ただ、松本さんはあと17年で60歳。すでに納めた5年を足しても、年金受給資格の25年に達しません。そこで、60歳を過ぎても、保険料を納めることをお薦めします。
65歳になっても、まだ25年に満たない人の場合は、70歳までの間、受給資格を満たすまで加入できる制度もあります。
仮に年金が受けられる最低期間の25年間、加入したとすると、受け取れる年金(老齢基礎年金)は月に約4万1000円になります。加えて、国民年金の上乗せである「国民年金基金」にも加入されてはいかがでしょうか。
たとえば、国民年金基金に入り、65歳から生涯、月に5万円の年金を受ける設計にすると、月の保険料は3万3840円(44歳0カ月加入)。国民年金を合わせると、約4万8000円の保険料負担になります。負担は重いですが、65歳から生きている限り、9万1000円の年金が受け取れます。
国民年金基金には15年の保証期間もあり、76歳よりも長生きすれば、保険料の元は取れます。
松本さんのように、フリーで働いている場合、強制積み立てでもしない限り、「余裕ができたらためる」のは難しいと思います。貯蓄も少なめなので、月に5万円近い保険料を支払わないと、老後の生活設計は見えてこないと割り切った方がよいでしょう。
私も含めてですが、フリーの場合、いつまでも働ける可能性がある半面、いきなり仕事が途絶えたり、仕事が先細る可能性も充分にあります。9万円台の年金で老後の生活が成り立つわけではありませんが、生きている限り受け取れるお金の確保を最優先しましょう。その上で、貯蓄などを考えるのが順当だと思います。
(回答 ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん)
(2007/06/25)