

【相談】
結婚した子供たち(息子34歳、娘31歳)がマイホームを買うとき、わが家でどのくらい援助ができるでしょうか。夫は部分年金をもらっていますが、あと1〜2年、今の職場で働けそうです。私は60歳になると、月収は今の3分の1くらいになりそうですが、月に3万円の個人年金を生涯、受け取れます。
【回答】
木村家の基本生活費は月に15万円弱。ご夫婦のおこづかいや教養娯楽費など、ゆとりの費用まで月収から出す家計管理は再考が必要ですが、奥様が60歳になられても、生活費に大きな不安はなさそうです。
ご主人が満額の年金を受け取れるようになったとき、基本生活費と教養娯楽費が、ご主人の年金でまかなえれば十分でしょう。
さて、ゆとりの費用についてですが、60歳以降の奥様のおこづかいは、個人年金から受け取る年金でまかなわれては。生涯受け取れますし、老後のおこづかいに適当な金額だとも思います。
ご主人のおこづかいには、もうすぐ満期を迎える養老保険の満期保険金700万円を充てられてはいかがでしょうか。
満期保険金をまとめて渡し、ご主人に自由に使ってもらうのです。700万円あれば、月に3万円としても、20年分くらいのおこづかいになります。
木村家の養老保険を除いた貯蓄額は約4200万円。基本生活費が年金内で納まれば、お子さんに住宅資金を援助するのは十分、可能でしょう。
お子さんたちのマイホーム購入が差し迫っていなければ、毎年110万円ずつ贈与する方法があります。贈与税には、1年間に110万円の基礎控除があるので、税金がかからずに、お子さんに援助できます。
贈与は年初でも年末でも、基礎控除額は同じ。そこでまず、今年中に110万円を譲られて、年が変わったら再度110万円を贈与されては。
資金援助を急ぐ場合は、マイホームの購入資金なら3500万円までを、生前に無税で贈与できる「相続時精算課税制度」も利用できます。3500万円以内なら、一気にお子さんに譲れます。ただし、相続が発生したときに、贈与した分も相続財産に含まれますので、実際に節税になるかどうかは、相続が発生した時点での相続税制次第です。
お子さんが高額の資金援助を望まれていなければ、毎年110万円ずつをマメに贈与する方法をおすすめします。親世帯のライフスタイルが変わったときなどに、「資金を譲りすぎた」と後悔せずに済みます。
(回答 ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん)
(2007/11/05)