産経新聞社

ゆうゆうLife

育児休業中でローン支払いが心配



 【相談】

 育児休業中の看護師です。貯蓄から200万円ほど頭金にして、3600万円のローンを組んでマイホームを購入しました。銀行の3年固定のローンは35年返済。月8万5000円とボーナス時12万3000円の返済になりそうです。優遇金利が適用されて、当初3年間の金利は1.2%です。この住宅ローン選びは、間違っていなかったでしょうか。

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 坂上さん宅は、ご主人の手取り月収の2割程度を貯蓄にまわし、奥様が受け取る育児休業中の手当も、全額貯蓄しておいでです。奥様が再び働かれるまでは、やりくりが厳しいと思いますが、住居費の負担が今よりも2万円以上、増えたとしても、ローン支払いに窮する心配は少ないでしょう。

 住宅ローンは3年固定で、1・2%の優遇金利を利用されるとのこと。3年経過後の金利状況に不安な要素はありますが、3年後なら奥様も働かれているはず。今のやりくりから想像しますと、奥様の収入のほとんどは貯蓄に回せそうですし、繰り上げ返済も1年から1年半ごとに可能だと思われます。

 定期的に繰り上げ返済できそうなご家庭は、長期固定金利タイプの住宅ローンよりも、短期固定金利タイプの住宅ローンが向いています。ですから、坂上さんのローン選びは、正解だったと思われます。

 長期固定金利タイプの住宅ローンは、返済終了まで金利が変わらない安心を得られる一方で、短期固定金利タイプより、月々の返済額が多くなります。

 坂上家の場合、2万7000円もアップしてしまうので、繰り上げ返済資金をためにくくなります。しかも、ローン額は多いのに、住宅ローン残高は減りにくくなります。

 仮に、坂上家が長期固定金利タイプの住宅ローンを選んだら、当初3年間で約120万円も多く返済しなければならないのに、住宅ローン残高は、約70万円も多く残ってしまいます。見方を変えれば、3年間で200万円近く損するわけです。

 3年経過後の金利が今よりも高かったとしても、繰り上げ返済で住宅ローン残高を減らしていれば、返済額のアップは抑えられます。

 坂上家の家計管理なら、3年経過後も短期固定金利タイプを選ばれるとよいでしょう。万が一、金利がかなり上がっていたら、短期固定金利を選択した上で、ローンの返済期間を短縮されては。返済額はアップしますが、総返済額を減らすという意味で、金利上昇のリスクに対応できます。

(回答 ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん)

(2008/01/28)