産経新聞社

ゆうゆうLife

運用商品が元本割れ



 【相談】障害基礎年金と企業年金を受けていますが、月に約3万円の赤字です。7月以降は個人年金保険から月4万円くらい、65歳からは老齢厚生年金が月2万円ほど出る予定です。余裕がないのに、銀行に勧められるまま投資信託を購入し、変額個人年金保険にも入りました。すべて元本割れしており、解約を検討中です。この先、運用商品を購入するつもりはありません。

 【回答】現在の月3万円ほどの赤字は、今年7月から受ける個人年金保険でカバーできそうです。厚生年金が出れば、レジャー費などの余裕も生まれそう。夏には生活費の悩みも減るはずです。

 保有している運用商品が元本割れし、自力でどうしようもない、もどかしさを感じておいでと思います。

 ですが、浅野さんが契約されている変額個人年金保険は「元本保証も選択できるタイプ」。運用開始から10年以内の解約に元本保証はありませんが、それ以降は15年間で年金を受け取れば、運用状況が好転しなくても、支払った保険料と同程度の額が戻ってきます。

 当面の生活に問題はなさそうなので、10年経過後に運用成果が元本を下回っていたら年金(15年間)で受け取り、元本を上回っていたら、積立金を一括で受け取られてはいかがでしょうか。元本保証の安心を得ながら、運用期間の残りで、保証額を上回る運用結果を期待するのは悪い選択ではないと思います。

 障害年金は非課税(雑所得)なので、浅野さんの場合、変額個人年金保険を年金形式で受け取っても、雑所得として課税される心配は少ないでしょう。

 一方、投資信託は解約に向けて検討した方がよさそうです。元本割れの際は、別の運用商品に乗り換えた方が損を埋める時間は短縮しやすいものです。また、長期で持ち続ければ、基準価格が値上がりする可能性もありますが、(1)元本まで回復する確証がない(2)別の商品で積極運用されるお気持ちがない−などから、解約を前提に時機を見計らうのが適当でしょう。

 解約したお金は、ネット定期や個人向け国債など、金利の有利な元本保証型商品に預けるのがお勧め。生活費を切り詰めている浅野さんには、相場の変動で1日に万単位のお金が動く運用商品の保有割合は、早いうちに減らすべきでしょう。(回答 ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん)

(2008/03/17)