

【相談】
長年マスコミ業界で働き、2年前に退職。現在は関連会社ですが、あと3〜4年は働く予定です。現役時代の年収は1000万円近かったのですが、貯蓄もせず、退職金はほとんど住宅ローンの返済でなくなってしまいました。年金暮らしで収入が減ったら、どうやりくりすればいいですか。
【回答】
現役時代に1000万円近い年収がありながら、ほとんどを消費に回された後藤さん。気持ちの良い使いっぷりですが、貯蓄をしなかったツケは高齢期に回ってきそうです。今まで生活を十分に楽しまれたのですから、これからは「お金についての第2の人生」を送るつもりで、頭を切り替えて堅実な生活を目指しましょう。
まずは食費の見直しを考えます。ご自分でも多いと感じられているはずですが、給付金を除くと、収入は22万円。ご夫婦のみなら、適正額は月4万円前後。現在の半額以下です。
食費をいきなり4万円に減らすのは難しいはずですが、後藤家では、ジワジワ下げるより、一気に思いっきり下げたほうがよさそう。残る在職期間中に、少しでも貯蓄を増やすには、荒療治も必要です。
今の貯蓄額では、70代後半くらいから、マンションの固定資産税を払えなくなる可能性があります。生活の必要経費といえる固定資産税については、奥さまの平均余命である28年分くらいは準備しておきたいもの。後藤さんが働かれているうちに、貯蓄を増やすことは必須です。
そこで、ご夫婦の食費を3日で4000円と決め、予算内で献立を考えましょう。ほかに、米代や飲み物代の予算を1万円程度取り、まずは月の食費を5万円以内におさめることを目標にしましょう。
ご夫婦のこづかいも、2人で月3万円程度に抑えたいもの。ご主人が2万円で奥さまが1万円か、ご夫婦とも1万5000円ずつが適正です。
年金暮らしに入って貯蓄が減り、不安が大きくなったら、マンションを人に貸す方法を検討されてはいかがでしょうか。安いアパートなどに住み替え、賃貸収入との差額を生活費に充てるのです。
生活レベルを落とす住み替えは気が進まないはずですが、決断されるなら70代前半までがよいでしょう。80代以降での住み替えは、部屋を借りるのも難しいですし、行動範囲が狭まるので友達をつくるのも大変です。部屋に引きこもってしまう可能性も考えられます。食費などの見直しと住み替えなどについて、ご夫婦で話し合われることをおすすめします。
(2008/06/02)