産経新聞社

ゆうゆうLife

シングルなので老後が心配



 【相談】

 大学時代、テレビ番組の制作会社でアルバイトを始め、今は別の制作会社で契約社員です。仕事柄、こづかいや交際費がかかります。40代半ばを過ぎて仕事の先行きに希望が持てなくなり、シングルなので老後も心配。生まれ育った家に、今は1人住まいです。兄弟姉妹もなく、自宅は老朽化。老後設計はどう立てたらよいでしょうか。

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 【回答】

 今回は40代のシングル女性、高橋さんの老後設計を考えます。シングルの方が老後設計を立てる際のキーポイントは「終の棲家をどこにするか」。高橋さんがお住まいの生家は、築年数がかなり古いとのことで、終の棲家にするのは難しそうです。

 ただ、都市部の土地付きの家なので、売却してマンションや、郊外の建て売りを買うなどの選択肢があります。高齢の一人暮らしで、駅から遠い一戸建ては不便なので、買い替えなら駅近くのマンションがよいでしょう。将来的に高齢者施設への入所も考慮して、賃貸に出せるような物件を選ぶのがお勧めです。

 売却だけして、しばらく賃貸暮らしをする方法もあります。家賃が生じるため、やりくりは厳しいですが、売却と購入を同時に行うと、高齢期に適した住まいなのか、チェックは甘くなりがち。じっくり探した方が、失敗は避けやすいと思われます。

 金銭面で無理が少なそうなのは、築浅で1LDKくらいのマンションを買い、差額を老後資金に残す方法。もう一つは、修繕しながら今の家に住み続け、家賃が発生する時期をできるだけ遅らせる方法です。自宅売却後は、高齢者賃貸専用住宅やケアハウスなどへ住み替えてはいかがでしょうか。月の負担が10万〜12万円程度(食事代も含む)で済む所なら、ランニングコストの多くを厚生年金でまかなえそう。それなら、手元に売却代金を残して暮らせます。

 いずれにしても、「住み替え価格」を実感するため、賃貸物件やマンションを探されるとよいでしょう。ご自身の予算でどのくらいの部屋に住めるのか、実在の物件で確認するのです。

 生活費の見直しも行いたいもの。こづかいと交際費は、両方合わせて、月5万円程度が理想。交際費を減らすと仕事が広がらないと言われるかもしれませんが、今の貯蓄ペースでは、十分な老後資金はたまりません。貯蓄額を月8万円に増やせれば、65歳までに2000万円くらい貯蓄するのも可能。自宅の売却代金で住まいを選べるのですから、公的年金で不足する生活費は、貯蓄を増やして対応しましょう。(ファイナンシャルプランナー)

(2008/11/24)