産経新聞社

ゆうゆうLife

再婚したいが子供は反対


【相談】

 5年前に妻を亡くし、1人暮らしです。30代の息子と娘はそれぞれ結婚して所帯を持っています。再婚を考える女性がいるのですが、子供たちは入籍に反対です。相続の際、私の貯蓄が彼女に渡ることを懸念しているようです。1人暮らしは寂しいので再婚したいのですが、子供とお金でもめないためには、どうしたらよいでしょうか。

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【回答】

 奥さまを亡くして5年。お子さんも独立され、再婚を祝福したい気持ちですが、お子さんとの関係をないがしろにすると、後々もめる可能性があるのも事実。実際、再婚を押し切り、親子の縁を切るケースも何度か目にしました。今回は、お子さんたちの理解を得る相続対策を考えます。

 再婚をお望みなら、お子さんの取り分を前もって確保する方法を検討されては。具体的には、「一時払終身保険」に加入、お子さんたちに残すお金を事前に取り分けるのです。低金利の預金に寝かせているより、お子さんたちにとっても、有利に増やしながら財産を残せます。

 ここでは、日暮さんが、住友生命の一時払終身保険に加入すると仮定して、保険金額をご紹介します。

 息子さん、娘さんをそれぞれ、死亡保険金の受取人に指定し、1000万円の保険料をまとめ払いしますと、日暮さんが亡くなられたとき、お二人は、それぞれ約1215万円の死亡保険金を受け取れます。保険料を1500万円にアップしたら、受け取る金額は約1823万円です。

 万が一、介護が必要になるなど、払ったお金が必要になった場合でも、加入後、4年が経過していれば、支払った保険料は取り戻せます。さらに、加入から時間がたつほど、解約返戻金額は増えていきます。

 日暮さんは6000万円の貯蓄を持ちながら、在職老齢年金を受けて働いていらっしゃいます。家計には余裕が見られ、今後、年金を満額受け取るようになり、仕事を辞めても、飲み代と旅行代を節約すれば、生活費に大きな赤字は出ないでしょう。1500万円ずつを一時払いの保険料に充てても、生活面は成り立つように感じます。

 息子さんと娘さんには、2人を受取人にした保険に入ることで、財産がすべて新しい奥さまに行く心配はないことを具体的に伝え、同意を求めてはいかがでしょうか。

 加入する場合は、新しく奥さまになる方にも、お子さん名義で保険に入ることを話した方が良いでしょう。結婚直前に、お金を動かしていた事実を後から知るのは、気持ちの良いものではないと思うからです。(ファイナンシャルプランナー)

(2008/12/08)