産経新聞社

ゆうゆうLife

子供は欲しいが経済的に不安



 【相談】

 昨年秋に結婚。共働きですが、できるだけ早く、子供がほしいと願っています。ですが、2人とも契約社員で、今の職場でずっと働ける保証はありません。こんな雇用状況では、生まれてくる子供がかわいそうかも、と出産に踏み切れません。わが家のようなライフスタイルでは、どのくらい貯金したら出産できるでしょうか。

 【回答】

 最近、「わが家の収入で、子供を産んでも大丈夫でしょうか?」とか、「経済的な不安から、2人目を躊躇(ちゅうちょ)しています」というご相談を頻繁にお受けします。私がアドバイスしているのは、お子さんを望むなら、1歳でも若い方がライフプランは楽になること。

 逆に、出産をためらう期間が長いほど、ライフプランは厳しくなります。「経済的に不安→出産をためらい、年を取る→あきらめきれずに子供を持つ→老後資金をためる時間的な余裕がなくなる」といったプロセスをたどることが多いからです。

 年を取るほど雇用環境も悪くなり、病気などで働けなくなるリスクも高まります。1歳でも若いうちに、お子さんを育て上げた方が、生活のリスクは抑えられるわけです。

 中条家では、奥さまが妊娠で仕事を続けられなくなる可能性もあるでしょう。ですが、奥さまの収入のほとんどを貯蓄に回せるほど、生活費が少ないので、奥さまが出産でしばらく仕事を休んでも、貯蓄が底を突く心配はなさそうです。

 中条家がお住まいの自治体では、すでに14回の妊婦無料健診が実施されており、経過が順調なら、出産までの自己負担は初回の健診費程度で済むでしょう。10月以降の出産には、出産育児一時金が42万円支給される予定なので、同程度で出産できる病院を探せば、費用も抑えられます。

 また、出産後に支給される児童手当に小学校卒業まで手をつけなければ、90万円以上がたまります。加えて、月1万円前後の保険料負担でこども保険に加入すれば、18歳時に200万円程度の満期保険金が受け取れます。大学時代にかかる学費の半分程度は、児童手当とこども保険で準備できるのです。

 ご夫妻には、一生懸命働いて子供を育てようとする気持ちがあるのですから、「生まれてくる子供に申し訳ない」などと考える必要はないと思います。子供のいない人生を選択したら後悔すると思えるなら、「限られた収入をどう使ったら、親子で楽しく過ごせそうか」を具体的に話し合えば、出産に向けて勇気がわいてくると思います。(ファイナンシャルプランナー)

(2009/01/19)