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Q就職すると障害年金は?

 【出題】現在、障害年金をもらっている3人が話しています。正しいことを言っているのは誰でしょうか。

 一郎さん 就職することになったけれど、社会保険庁からぼくが障害年金をもらっているって通知が行くんだろ? 会社に知られるのはいやだなあ。

 二郎さん 大学を卒業して就職したら、給料分だけ障害年金が減るらしい。今のままでも生活には困らないから、就職はやめようかなあ。

 花子さん 障害年金をもらっていても、会社に入れば、厚生年金保険の被保険者になれるのよね。頑張って将来、老齢年金をもらうわよ。

                   ◇

 【解説】「障害年金」は被保険者が病気や事故の結果、体に障害が残ったとき、状態に応じて終身、もしくは障害等級に該当しなくなるまで支給されます。大きく分けて「障害基礎年金」と「障害厚生(共済)年金」があります。

 障害基礎年金は国民年金による障害年金で、等級は1級と2級。障害厚生年金は厚生年金保険の障害年金で、1〜3級まであります。障害の状態が1級および2級と認定された人には、国民年金と厚生年金の障害年金が併せて支給されます。

 障害年金の受給は個人の請求に基づくので、就職先の会社に社会保険庁などから「障害年金を受給している」といった通知は届かず、個人のプライバシーは守られます。

 また、障害基礎年金や障害厚生年金は、厚生年金保険に加入し、給料を受けていても受給できます。在職老齢年金のような「年金額の調整」はないので、どんなに高給与でも、障害厚生年金は全額受給できます。

 国民年金加入前の20歳未満の疾病などが原因で障害が残った場合も、障害等級などの要件を満たせば、20歳になると障害基礎年金がもらえます。本人に国民年金保険の納付実績がなくても受給できるこのような年金の場合、受給権者本人に一定額以上の所得(扶養親族の人数で異なります)があると、支給額の全部または一部が停止されます。

 障害年金の受給者が65歳になったとき、これまでは原則的に、同じ支給理由による年金だけが併せて受給(老齢基礎+老齢厚生、または障害基礎+障害厚生)できました。平成18年度からはさらに、障害基礎年金と老齢厚生年金の併給も可能になりました。この結果、障害が残った後に働き始めた人などが、厚生年金保険に加入した期間が反映されるようになりました。

 【解答】就職しても会社側に障害年金受給者だと知られることはないので、一郎さんは誤りです。二郎さんも給料によって障害年金は減らされません。正解は、障害年金をもらっていても厚生年金保険の被保険者になれる、と話した花子さんです。

                    ◇

 年金教育委員会は年金に詳しい専門家=社会保険労務士=で構成。http://www.e−nenkin.net/でこの出題の補足説明をしています。監修は「年金博士」北村庄吾、今回の担当は社会保険労務士、吉田泰子です。

(2006/08/08)

 
 
 
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