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寡婦年金をもらえるのは

 【出題】 夫が死亡すると、扶養されていたサラリーマンの妻には遺族年金が支給されますが、自営業者の妻も、60歳から65歳になって老齢年金をもらえるまで、「寡婦年金」が支給されます。では、次の3人のうち、寡婦年金を請求できるのは誰でしょう。(いずれも、夫は国民年金に25年間加入し、結婚生活は20年)

 A子さん 夫は障害があり、障害年金を受けていた。

 B子さん 夫は65歳で亡くなるまで、老齢基礎年金を受けていた。

 C子さん 夫と死別したのは、私が57歳のとき。その後パートに出て、3年たった。

 【解説】 自営業などの「第1号被保険者」として国民年金の保険料を払ってきた夫が、年金を受給しないまま死亡すると、残された妻に、60歳から65歳になるまで寡婦年金が支給されます。

 条件は、夫が死亡する前月までに、25年以上、保険料を納めていたこと(免除を受けた期間を含む)と、妻は夫に生計を維持され、婚姻関係が10年以上あったことなどです。

 夫がすでに老齢基礎年金を受給していたり、過去に障害基礎年金の受給権があった場合などは、支給されません。

 寡婦年金は、夫が死亡したときに妻が60歳以上だと、その翌月から支給されます。妻が60歳未満の場合は、妻が60歳になった月の翌月から支給されます。

 ただし、残された妻が65歳になる前に、自分の老齢基礎年金を繰り上げて受給したり、再婚したりすると、寡婦年金の支給は打ち切りになります。

 年金額は、夫が被保険者だった期間に見合う老齢基礎年金の4分の3の金額になります。また、寡婦年金は「死亡一時金」という形でも受給できますが、両方は受給できないので、どちらが得かを考えて、選択することになります。

 現在の老齢基礎年金は満額で79万2100円なので、寡婦年金の満額は、年額約59万4000円となります。年金の受給は2カ月に1回なので、受給額は2カ月分で約9万9000円ということになります。

 一方、死亡一時金は被保険者だった期間により、12〜32万円の範囲で支給されますので、寡婦年金をもらえる期間が短い妻の場合は、寡婦年金よりも「死亡一時金」の方が有利になる場合もあります。選択の際には注意が必要です。

 【解答】

 正解はC子さんです。57歳のときに扶養してもらっていた夫に先立たれ、3年間が過ぎたのですから、60歳になる月の翌月から支給されます。亡くなった夫が障害基礎年金を受給していたA子さん、同じく夫が老齢基礎年金を受給していたB子さんには、寡婦年金は支給されません。

                    ◇

 年金教育委員会は年金に詳しい専門家=社会保険労務士=で構成。http://www.e−nenkin.net/でこの出題の補足説明をしています。監修は「年金博士」北村庄吾、今回の担当は社会保険労務士、服部永次です。

(2006/11/07)

 
 
 
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