特別養護老人ホームなどに入居を希望する利用者や家族が、事前に良しあしを判断する手引きとなる『老人ホームをテストする』(暮しの手帖社、1785円)が出版された。
介護分野のマネジメントとケアのそれぞれの専門家による共著。「食事介助の専門性」「排泄(はいせつ)」「入浴」「水分補給」「口腔(こうくう)ケアの実施」など、老人ホームを商品としてチェックする際の質問や評価の仕方を、細部にわたって具体的に列挙している。
「事故の少ないホームがよいか」「積極的に情報公開をしている施設は、よい施設か」など、既存の価値観に疑問を投げかけながら、ホームの良しあしを論じており、読み物としても興味深い内容となっている。
(2007/06/20)