産経新聞社

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認知症の支援法を報告「町づくり2008モデル」

 認知症患者が暮らしやすい町づくりに取り組む「町づくり2008モデル」が決まり、7日、東京都港区の草月会館で発表された。70点の応募から選ばれた7団体のうち、6団体が活動を報告した。

 熊本市の社会福祉法人「リデルライトホーム」(小仲邦生施設長)は、公立中学校の隣接地に小規模多機能型居宅介護事業所を開設。校内で生徒や保護者、住民が参加できる認知症サポーター講座を開講したり、花壇で生徒が認知症患者らと野菜を育てるのをサポートした。中学生や保護者らに認知症の知識を広めた点が高く評価された。

 主催は「『認知症でもだいじょうぶ』町づくりキャンペーン2008実行委員会」(長谷川和夫実行委員長)と、「認知症になっても安心して暮らせる町づくり100人会議」(堀田力議長)。担当者は「全国の自治体や多くの方にモデルとなる活動。参考にしてほしい」と話している。

(2009/03/11)