産経新聞社

ゆうゆうLife

編集部から 春休みの宿題!?

 記事を書いていたら、一通のメールが舞い込んだ。

 差出人は、私が数日前、夜遅くになって強引にコメントを求めた大阪の教授。しかし、結局、コメントは使わなかった。だから発信元を見たときには一瞬、ドキッとした。

 取材で時間を取ってもらいながら、聞いた話が記事にならないことはままある。製造業派遣の期限が切れる「2009年問題」の取材では、日系ブラジル人の男性にも取材したが、ほかで聞いた話とバッティングし、掲載できなかった。

 最終確認まで取りながら、スペースの関係で削った識者コメントもある。取捨選択は必須だが、相手や紹介してくれた人にも申し訳なく、心苦しい。

 でも、そんなときは、かなり気は引けるが、話を使わなかった旨は連絡するようにしている。冒頭の教授にもメールでおわびの上、「次回は、著書なども拝見してから、お話を」としたためた。

 返信のメールを開けると、「丁寧なメールありがとうございます…」の言葉とともに、著書が画像添付されていた。怒りを買ったのではないと分かり、ほっと胸をなで下ろした。

 「次回も話をしてあげますよ」。添付の画像が、そう言ってくれている気がしたが、見方を変えれば、これはもしかしたら、春休みの宿題なのでしょうか?(佐久間修志)

(2009/03/27)