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生育遅れ、落果も
長梅雨で出荷ピンチ 岡山県の名産「清水白桃」
8月5日(土) 大阪夕刊
モモの産地として知られる岡山県の代表品種で、全国一の6割近いシェアを誇る「清水白桃」が、長梅雨の影響で出荷が激減している。例年ならばこの時期は出荷がピークだが、今年は豊作だった昨年の半分以下になった。関係者は「雨が続き日照不足の影響が出た。これからどこまで回復するか」と気をもんでいる。

長雨で出荷量が激減し、品薄の状態が続く「清水白桃」=岡山市のJR岡山駅
長雨で出荷量が激減し、品薄の状態が続く「清水白桃」=岡山市のJR岡山駅


清水白桃の出荷のピークは本来、7月末から8月上旬。ところが今年は、全国的な長雨の影響で岡山でも梅雨明けは例年より10日遅かった。7月の岡山市の日照時間は101・5時間で、平年(179・5時間)の半分程度に落ち込んだ。このため、モモの生育に遅れが目立ち、落果の被害も相次いだという。

岡山市中央卸売市場によると、清水白桃の出荷量は3日現在225トンで、豊作だった昨年や一昨年の同じ時期に比べて4割程度という。

農家は「糖度は十分、これから出荷量も回復するはず」と強気の姿勢だが、市場関係者は「水分が多く、日照不足で甘みにムラがある。出荷量は今後回復したとしても、例年の7割程度になりそう」とみている。

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