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看護師資格もつ“歌姫”
大光寺圭 メジャーデビュー
8月6日(日) 東京朝刊 by 安田幸弘
シンガー・ソングライター、大光寺圭が3曲入りのシングルでメジャーデビューを飾った。正看護師の資格を持ち、介護の仕事をしながら音楽の道を志した異色の新鋭だ。  神奈川県出身。父親の影響で小さいころから吉田拓郎やオールディーズを聴き、家にあったギターをおもちゃ代わりにさわっていた。


高校時代にバンドを結成。高校3年のとき「音楽の甲子園」と呼ばれた横浜ハイスクールホットウェイブフェスティバルに出演した。

「大勢の観客に向かって自分の曲を披露し、将来は歌で勝負したいと思うようになりました」

一方で母親が看護師だった影響で、高卒後は看護学校に進学。ただ、音楽はあきらめられず在学中に再びバンドを組み、自主制作CDも出した。

看護学校で3年間学び正看護師の資格を取得。その後は老人介護施設でアルバイトをしながら音楽活動を続けた。2年前からは実家が経営する介護サービス会社で訪問入浴サービスの仕事などを手伝っている。

その仕事である日、老人の前で自作の曲をラジカセで流した。老人の目から涙がこぼれた。「ジーンときた。自分の歌が届いたと思った」。末期がんの患者や障害者に接したときは、今の自分を大切に生きようと思った。そうした経験が励みになり、歌詞にも反映されているという。

今回のデビューシングルには「待ち合わせをしましょう」など3曲を収録。すべて作詞作曲を手がけた。ギターのひずんだサウンドと、繊細な歌詞やメロディーが重なったフォーク・ロック的な作品だ。

「自分らしい音楽が認められるように頑張りたい」と意気込みを見せる。

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