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「逃亡者おりん」 
テレビ東京、Gタイムで6年ぶり
8月12日(土) 東京朝刊 by 安藤明子
「(ゴールデンタイムに)連続ドラマがないとキー局らしくない」という菅谷定彦社長の肝いりで、テレビ東京がゴールデンタイムの連ドラを6年ぶりに復活させる。10月スタートのオリジナル時代劇「逃亡者(のがれもの)おりん」(金曜後8・0)。今作が連ドラ初主演となる青山倫子がおりん役を演じる。

テレビ東京、ゴールデンでは6年ぶりの連続ドラマ「逃亡者(のがれもの)おりん」
テレビ東京、ゴールデンでは6年ぶりの連続ドラマ「逃亡者(のがれもの)おりん」

「逃亡者−」は12歳のときに父を殺され、母も行方知れずのまま暗殺組織の一員として育てられたおりんが組織の操り人形にされていたことに気づいて逃亡。父の恨みを晴らすため、また死産といわれてきたわが子に会うため、公儀や組織の追っ手から身を守る刺客となって紀州へと向かう…というアクション時代劇。

幕府転覆の野望を抱く闇の暗殺組織の頭領・植村道悦に榎木孝明、おりんの危機を救う謎の男・倉沢弥十郎に宅麻伸、おりんの父を慕っていたお庭番・宇吉に左とん平、母・古坂妙に梶芽衣子、将軍の側近・大岡忠光にあおい輝彦−というベテラン俳優に囲まれて主演する青山はモデル出身。ドラマ、映画にも数本、脇役で出演しているが、今回の抜擢(ばってき)を受け、モデル時代の井上から青山に改名。「女優になることが夢だったので、アザや打ち身と友達になりながら、何も知らない時代劇を勉強させてもらってます」と時代劇のメッカ、京都での撮影に臨んでいる。

同局は、他局に遅れて6年前から取り組んでいる2時間ドラマ枠「水曜ミステリー9」や、昨年から始めた金曜深夜の連ドラが定着したことから、「次はゴールデン帯での連ドラ復活を」と今春から制作費をアップ。7月にはドラマ部を「室」に昇格させ、スタッフも増員して復活第一弾にかけている。

通常、民放の連ドラはワンクール(3カ月)の放送。今作は倍のツークールをかけて、「連ドラ枠復活と新人女優の認知度を高めたい」としている。が、果たしてホップ(2時間ドラマ)、ステップ(深夜)、ジャンプとなるか…。

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