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日本経済新聞に掲載したエッセーで
直木賞作家、坂東眞砂子「子猫殺し」告白で波紋
8月24日(木) 産経Web
タヒチ(フランス領)在住の直木賞作家、坂東眞砂子さん(48)が日本経済新聞に掲載したエッセーで、自身の飼い猫が産んだ子猫を次々とがけ下に放り投げて殺していることを告白し、日経新聞社に抗議の声が殺到している。坂東さんは猫の避妊手術と子猫殺しについて「子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ」と同じレベルとの持論を展開しているが、猫殺しはフランスの刑法に抵触する可能性もある。

問題になっているのは日経新聞の18日付夕刊15面に掲載された「子猫殺し」と題したエッセー。「こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている」と書き出し、飼い猫の子猫が野良猫にならないよう、自宅隣のがけ下に放り投げていると明かしている。

日本の動物愛護管理法では、猫などをみだりに殺した場合「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」を科すとされている。

23日までに同社には約300件のメールと約60件の電話が寄せられた。「不快だ」「理解に苦しむ」など、ほとんどが非難や抗議の内容という。

同社社長室は「原稿の内容は原則として筆者の自主性を尊重している。今回の原稿も事前に担当者が筆者に内容を確認した上で掲載した。さまざまなご意見は真摯(しんし)に受け止めたい」と話している。

坂東さんは同社を通し「タヒチ島に住んで8年経つがこの間、人も動物も含めた意味で『生』、ひいては『死』を深く考えるようになった。『子猫殺し』はその線上にあるもの。動物にとって生きるとはなにかという姿勢から、私の考えを表明した」とコメントした。

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