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多種多様な端末・サービスで
KDDI 新12機種発表 秋冬商戦に先手
8月29日(火) 東京朝刊
KDDI(au)は28日、10月に始まる携帯電話の「番号ポータビリティー」(番号継続制度)を見据え、携帯全12機種を9月上旬から順次発売するとともに、テレビ電話など8種類の新サービスを始めると発表した。秋冬商戦の新端末発売を例年より1カ月以上前倒しし、顧客獲得に向けて先手を打つ構えだ。

KDDIが9月から順次発売する携帯12機種を発表。音楽やデザインへのこだわりを強調した=28日午後、東京都千代田区(撮影・奈須稔)
KDDIが9月から順次発売する携帯12機種を発表。音楽やデザインへのこだわりを強調した=28日午後、東京都千代田区(撮影・奈須稔)


KDDIの新機種はau初となるシャープのほか、日立製作所、東芝、カシオ計算機、三洋電機、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ、京セラの各メーカー製。

「音楽」を軸に、ヤマハと協業して機種個別に楽曲の音質を高めた。携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」対応や“3・5世代”、薄型デザインなど多種多様な端末をそろえて、顧客のすそ野拡大を狙う方針。価格は8000円前後から2万円台半ば。

上位機種で目玉となるのが、送信速度を現行比12・5倍の最大毎秒1・8メガビットに高めた3・5世代で、「W47T」と「DRAPE」の2機種(いずれも東芝製)。12月からはau初のテレビ電話サービスに対応する。テレビ電話の通話料は通常の1・8倍。ほかの通信会社とも通話できる。au同士では、最大5人が同時にテレビ電話を使え、利便性が高い。

また、全機種でメールやアドレス帳、写真、音楽などをネット上のサーバーに保存できるサービスを始める。携帯電話への保存は容量に限界があったが、100メガバイトの大容量をネット上に用意することで、メールは約5年分、写真は約3000枚分を無料で保存できる。いつでも簡単に携帯やパソコンからネットでデータにアクセスでき、データ消失の不安が解消されそうだ。

一部機種では番組配信サービスも強化する。従来はパケット(小包)通信料の負担が大きかったが、新サービスでは月額315円の定額で音楽やニュース、芸能情報など最大10分程度の各種番組を視聴できる。

都内で会見した小野寺正社長は「番号ポータビリティーは大きなチャンス。全12機種の強力なラインアップになった」と強調した。イメージキャラクターには女優の仲間由紀恵さんに加え、若年層に人気が高い俳優の速水もこみちさんを起用。9月1日から他社に先駆けて番号ポータビリティーの先行予約を開始し、「シェア3割、3000万台」の加入目標に向けて加速する考えだ。



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