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新作「モダン・タイムズ」発表
「後ろなんか振り向かない」ディラン 前向き強調
8月31日(木) USA TODAY
ポップス界の巨人、ボブ・ディラン(65)が33枚目のスタジオ録音アルバム「モダン・タイムズ」を発表した。「過ぎ去った時代をよみがえらせる1枚」と評した批評家もいるが、ディランは「過去を恋しがる趣味はない」と、前向きな姿勢を強調する。

今年4月、ニューオーリンズ・ジャズ・ヘリテージ・フェスティバルに出演したボブ・ディラン
今年4月、ニューオーリンズ・ジャズ・ヘリテージ・フェスティバルに出演したボブ・ディラン


今年1月、ニューヨークで全10曲を録音した。「余分な思い入れを省き、事実だけを語る歌詞にすることを意識した」という。「同じようなアルバムを前に作ったかもしれないが、まあいいだろう」とはさすがにベテラン。作詞作曲に関しては「昔は焦ることもあったが、今はない。どっちにしても曲作りに終わりはないから」と語った。

「いい曲を作ろうと意識しないこと。まず自分を催眠術にかかったような状況に置く。もちろんドラッグなしで(笑)。メロディーが浮かんできたらそれに合う言葉を探していく。私は常に曲と歌詞を同時進行で作っている」。これがディランの曲作りの手法だ。

現在はマイナーリーグの球場をはしごするツアーの真っ最中。その後、息つく間もなく10月には本格ツアーをスタートさせる。衛星ラジオのレギュラーも持ち、“孤高のアーティスト”は忙しい。

映画界ではトッド・ヘインズ監督がディランの伝記映画「アイム・ノット・ゼア」、ブロードウェーでは振付師のトワイラ・サープがディランの伝記ミュージカルを制作中。「自分の知らないところでイメージが一人歩きすることを気にしたこともあったが、今はもうどうでもいい。多少の邪魔はあっても、何もできなくなるよりましだ」という。



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