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価格でつかむ消費者の心
家電年末商戦…薄型TV・ゲーム機主役 
  東京朝刊
家電製品が引っ張る今年の年末商戦。中でも今月の地上デジタル放送の受信地域拡大や、次世代ゲーム機のそろい踏みを受けて、薄型テレビやゲーム機を中心に展開しそうだ。ただ、依然として消費者の財布のひもは固いまま。年末商戦が個人消費の拡大にどこまで貢献できるかは、メーカーや量販店の価格政策、つまり「値付け」にかかっている。(田端素央)


都内の量販店の店頭では、昨年の商戦で目立たなかった40型〜50型台の大画面薄型テレビがあふれている。こうした“大画面シフト”の加速は価格下落が原因。最新のフルハイビジョン型でも1インチあたりの値段は1万円を切り、今や1インチ5000円は当たり前だ。「価格を下げる分、ワンランク上の機種をお客さんに薦める」(量販店幹部)のだという。

一見して好調の国内薄型テレビ市場だが、ここに来て変調の兆しも見える。調査会社のBCN(東京)によると、10月の薄型テレビの国内売上額は前年同月比3%増にとどまり、プラズマテレビにいたっては同2%減と初の前年割れ。「プラズマの領域だった大型テレビに液晶が侵食してきた」(量販店関係者)のが原因だが、こうした液晶対プラズマの争いも今後の価格下落に拍車をかけそうだ。

ゲーム機商戦は任天堂を中心に展開されそう。2日発売の「Wii(ウィー)」は発売2日間で37万台を売り上げ、初回出荷分のほぼすべてを売り切ったもようだ。年末商戦でも「本命」の呼び声高いニンテンドーDSも量産体制を整えてクリスマスに備える。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のPS3は当初供給が十分でなかったが、「値下げ効果」がカギだ。

デジタル一眼レフカメラ市場は伸長。特に老舗のキヤノンとニコンの普及機は値ごろ感もあり好調だ。その一方で、新基本ソフト「ウィンドウズ・ビスタ」の発売(来年1月末)を前にパソコンの買い控えが深刻化。売上額は前年同期比で26・4%減(BCN調べ)と落ち込んだ。

このため、年末が需要期となる家庭用プリンターの売れ行きも鈍っている。BCNでは「デジタル商品の年末商戦はまずまずだが、消費動向は不安定。来年にかけて厳しさを増すのでは」(田中繁廣取締役)とみている。



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