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街頭暴行1万7271件、16.2%増 警察庁まとめ
「キレやすい30代」くっきり?! 1〜11月の刑法犯
  東京朝刊
今年1月〜11月に全国の警察が認知した刑法犯の件数は189万4677件で、昨年同期比で9・9%減少したことが14日、警察庁のまとめで分かった。年間でも4年連続の減少となり、検挙率も7年ぶりに3割台に回復する見通し。ただ、街頭での暴行事件の認知件数は昨年同期比で16・2%と急増しており、同庁幹部は「キレやすい人が増えたのだろうか」としている。

年間の刑法犯の認知件数は平成10年に200万件を突破、14年には戦後最悪の285万件を記録した後、減少に転じていた。検挙率は10年に4割を、13年には2割を下回ったが、その後上昇に転じている。

逆に街頭での暴行事件は1〜11月の認知件数が1万7271件と昨年同期比で16・2%増加。摘発件数では9623件と昨年同期比で40・1%の大幅増となった。

暴行は7年に認知件数が6190件となり、以後毎年増加し、昨年は2万5815件と過去最高を記録。犯行時の年齢では30歳代が他の世代に比べて突出して多く、増加率も高いという特徴がある。

容疑者と被害者の関係は65%が「事前の面識なし」で、摘発された容疑者の96・3%は凶器を持っていなかった。

警察庁の担当者は「凶器を用意するほど悪意があるわけではないが、些細(ささい)なトラブルから手を挙げ、当事者間で解決できなくなって110番通報されるケースが多いようだ。キレやすい人が増えたということか」としている。

罪種別の認知件数では、殺人が昨年同期比6・6%減の1203件、強盗が同14・6%減の4699件、略取・誘拐が同26・3%減の182件と、重要犯罪でも軒並み減少した。



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