年4回刊行、680円
小説誌「yomyom」 女性読者ターゲットに創刊
東京朝刊
新潮社が今月、20〜30代の女性読者をターゲットにした小説誌「yomyom」(ヨムヨム)を創刊した。読書好きの若い女性たちは文庫本をよく手にすることから、同誌は書店の雑誌売り場ではなく、文庫本コーナーに並べられ、注目を集めている。
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新潮社が創刊した小説誌「yomyom」。雑誌売り場ではなく、文庫本コーナーに並べられている |
創刊号は恩田陸、川上弘美、吉田修一ら6人の作家の短編小説のほか、江國香織、角田光代らのエッセー、アメリカ文学特集などを収録。作品はすべて読み切りで、木村由花編集長は「これまで読んだことのない作家の一編をきっかけに、その作家の本を手にとってもらえたら」と、作家と読者の新たな出会いに期待する。
表紙は真っ赤で、人気のキャラクター「Yonda?」が描かれるだけというシンプルなデザインがおしゃれ。また、女性が持ち運びやすいように、ざら紙を使って軽くする工夫もしている。
文庫本のショーウインドーとしての機能も期待される「yomyom」。印刷部数は初版5万部だったが、早速増刷し、計6万3000部となっている。年4回刊行で、680円。次号は来年2月の予定。
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