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困惑する教師たち
携帯メール用の略語がテストの回答にも登場… 
   by USA TODAY
【ウィルミントン(デラウェア州)=USA TODAY(アリソン・ケプナー)】「speak」は「spk」、「I don’t know」は「idk」、「before」は「b4」など、母音や句読点をなくし、音を数字で表す携帯メールの略語が、学校の作文やテストの回答に目立ってきた。

高校3年生のジャキー・ウィルソンさんは「学校のテストでもつい携帯メール用の略語を使ってしまう」という=デラウェア州クリスティアナのクリスティアナ・モールで

デラウェア州ウィルミントンのレッドクレイ学区では生徒に正しい書き方を指導するため、8万5000ドル(約970万円)を投じてオンラインで作文を自動添削できるサイト「マイ・アクセス」を開設。約3500人の5年生から8年生が使っている。

同学区の評価アドバイザー、ジーン・クバンストロムさんは「社会に出てから困らないように学校で略語を注意し、文章を正さなければならない」と話す。

同州ミドルトン高校の英語教師、ジョン・タナーさんは「略語でのコミュニケーションがあまりにも一般的になり、生徒に略語がテストの回答に不適切という発想がない」と指摘する。同州ニューアークの高等専門学校に通うジャッキー・ウィルソンさん(16)は「学校への提出物に『idk』と書くと赤線を引かれるが、意味が合っているのに注意されるなんて」とまさにこの典型だ。

一方、ニュージーランドでは教育審査・諮問機関が今年から大学入試センター試験で「to」を「2(ツー)」などとした一般的な略語は減点対象としない方針を打ち出した。無論、回答に略語を書いてしまった場合の救済策で、「設問に対して回答が明確であると判断された場合に限り認める」との条件付き。原則は完全な文章でなければならない。



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